コラム 一覧
【社労士の視点】障害年金審査に「見えざる手」? 不支給倍増と内部文書が示すもの2025/04/30
社会保険労務士として、障害年金の請求支援に日々向き合う中で、2024年ごろから、診断書の内容等からみて明らかに不当と思われる不支給決定や低い等級での決定が目立つようになったと感じておりました。そうした中、立て続けに報じられる日本年金機構・障害年金センターの審査実態に関する報道に、現場の実感とも重なる強い憤りと危機感を覚えています。 まず、共同通信が報じたように(Yahoo!ニュース 2025 続きを読む
障害年金受給のデメリットと注意点2025/04/08
障害年金は、障害を持つ方々にとって重要な経済的支援の手段です。しかし、受給に伴うデメリットも存在し、これらを理解しておくことは非常に重要です。ここでは、障害年金専門の社会保険労務士として、障害年金のデメリットとその対策について詳しく解説します。 1. 老齢年金の受給額減少の可能性 障害年金を受給することで、将来の老齢年金の受給額が減少する可能性があります。これは、障害年金2級以 続きを読む
軽度知的障害とうつ病を併発している方からご相談がありました。2020/11/12
この方は20代の頃から長年うつ病で通院をされており、仕事ができない状態が10年以上続いていたのですが、軽度知的障害については本人・家族・主治医を含めて誰も気付いていませんでした。しかし、病院を転院したことがきっかけで、転院先の主治医が知的障害への疑いを持ち検査を受けた結果、軽度知的障害についても判明したとのことでした。 軽度知的障害を有している方については、多少の生きづらさを感じつつも普通に仕事 続きを読む
人工骨頭を挿入置換された方からご相談がありました。2020/11/09
職場で転倒し大腿骨を骨折し、病院で骨接合手術を受けて一度回復されたのですが、その後足の付け根に痛みが出現した為、再び病院へ行って検査を受けると、大腿骨頭部壊死が判明し、人工骨頭挿入置換手術を受けたとのことでした。 人工骨頭・人工関節を挿入置換された方は、原則3級に認定されます。(但し、術後の症状が悪い場合などは、更に上位等級に認定される可能性があります。)3級は障害厚生年金にしかない等級の為、初 続きを読む
先日、若年性アルツハイマー型認知症の方の奥様からご相談がありました。2020/07/28
8年ほど前から物忘れの症状が出始め、職場でも、物をよく紛失したり、同じことを何度も確認したり、外出中に道に迷ってしまうなど、今まで普通にできていたことが徐々にできなくなっていったそうです。そして、最終的に仕事を続けられる状態でなくなり退職をされ、退職後に病院を受診し、若年性アルツハイマー型認知症と診断されたそうです。 その後、症状は徐々に悪化し、現在では誰かの介助がないと日常生活を送れない状態で 続きを読む